いろいろと運用上問題があったので,それについて明記します。
1. GPUを最大限にゲームに活かせる
システム > ディスプレイ > グラフィックの設定
にある「ハードウェア アクセラレータによる GPU スケジューリング」(英語: Hardware-accelerated GPU Scheduling)について。
WDDM 2.7 で導入された機能である。詳しい説明は DirectX Developer Blog あたりの記事を参考にしてほしい。
2. 配信・録画を 1 PC で行うと問題が発生する可能性がある。
- Core i7-2600K (4.6 GHz OC)
- DDR3-2133 4x4 GB
- GTX 1070 (OC で 2 GHz 前後で駆動)
- WQHD 2560x1440 144 Hz (27GL850-B)
という環境で,ゲーム FPS の向上がわずかに見られました。
しかし,OBS Studio などの外部ソフトを使って録画する場合,外部ソフトのフレームレートやエンコードラグ (NVENC) が発生し,運用上とても問題になることがわかりました。はっきり言って見れたものじゃないぐらいフレームの欠落が起こります。
OBS Studio といったソフトウェアも GPU で映像を構成したものをエンコードしていますので,GPU リソースは使います(プレビューを非表示にした場合,レンダリングラグすら増えました)。
NVENC を使っているのに,NVENC をスケジューリングに考慮に入れないといけないのに,それができていないのは,NVIDIA Driver によるスケジューリング機能がまだまだダメということですね。
まとめ
1 PC で NVENC を使ってまともに録画や配信できない状況ですので,将来的なアップデートで改善はされると思います。今現状 Windows の CPU スケジューリングでこのような問題は起こらないので,しばらくはそちらで運用できると思います。
9/19 追記
バージョン 456.38 では問題なくなっていました。
「Hardware-accelerated GPU Schedulingを有効化した状態で,プライマリディスプレイでゲームをプレイしつつセカンダリディスプレイで動画を再生すると,動画の再生に遅延やカクつきが発生することのあった問題」が修正されているのを見ると,いろいろと改善されているようです。