GPU は 256SP のままみたいですし,CPU も A57 と A53 の 4+4 構成のままみたいですね。RAM も 4GB 据え置きとか。
1. GPU の駆動周波数が上がるっぽい。
もともと 20nm Tegra X1 (T210) は 1000 MHz まで出せました。それを 921 MHz 最大に制限して,実際には dock 時は 768 MHz で駆動させています。
それが,シュリンク版 Tegra X1 1267 MHz まで出せるらしいです。仮に同じ比率で NSw で制限されているとなると,973 MHz で GPU が動くことになります。これでおおよそ,26.7% の性能向上になります。結構デカイですね。
もう一つの路線としては,初代 NSw の GPU を 921 MHz で動かせるようにして,新しい NSw も 921 MHz 前後で GPU を動かし,初代も二代目も同じようなパフォーマンスで動かせるようにする,という路線もあります。この場合,初代機は発熱がものすごいことになるため,まあこの路線は 0% に等しいですね。
どちらにせよ,シュリンク分を駆動周波数設定に還元できるっぽいので,若干性能がアップすると言ったところ。
2. BotW とか解像度が上がるのか。
いきなり結論から言うと無理です。
現行 BotW では最大 1600x900 で動かしていますが,1920x1080 にするには 44% のレンダリング能力の向上が必要になります。なので無理です。
もし,二代目 NSw の GPU が 1267 MHz で動いていれば,65% の性能向上のため可能になりますが,発熱の問題で厳しいでしょう。もちろん,シュリンク版 Tegra X1 を最大限に生かすために冷却性能を上げる,と言う選択肢もありますが,実際任天堂はそれを選択しないでしょうね。
3. 本命は NSw 2G と言えるもの
マイナーチェンジ版はあくまで省電力化の方向にふるって感じが大きいのではないのでしょうか?
CPU は据え置きの駆動周波数でシュリンクしているため低消費電力,GPU もおそらく設定しない限り 307.2 (384, 460)/768 MHz で動かす,って感じじゃないですかね。
携帯モード時の GPU 460 MHz が BotW,オデッセイ,モータルコンバット11 で使われていますし,この辺りゲーム開発者が自由に使える選択肢が増えると言った感じで拡充するんじゃないんですかね。
正直,PS5 とか見てると,RAM バスの拡張とか,eMMC を PCIe ベースに置き換えるとかして,ロード時間の改善を測ったバージョンを次世代機のタイミングで入れるべきでしょね。そう考えるとマイナーチェンジ版は買わないって選択肢も全然いいかと思います。おそらくそこまで技術的な面では大きく変化しないので。
まとめ
- 携帯モードで遊んでいる人にとっては全体的に駆動時間が伸びるのであり。
- TVモードではパッチによって,二世代目に最適化された場合は解像度が上がったりフレームレートが向上するかも。互換性を維持するのが最優先なので,パッチが当たらなければ,おそらく従来の性能のまま。SP 数も上昇していないため,同じ設定ではフレームレートの降下も同じところで発生すると思われる。
- Splatoon 2 など発熱がすごいタイトルでは,シュリンクによって第一世代 NSw と同一の駆動周波数により発熱量が減るため,従来より安定した動作が得られるかもしれない。
と言ったところかなぁ。
まあ買い換えるメリットは薄いかもね。正直,ゲームごとのパッチノートが公開されてから買ってもいいかもってレベルの差。特に TV モード勢は。携帯モード勢はバッテリー消費量が改善されるのがデカイので,買ってもいいかもね。